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さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 駆け出しの絵本講師、1日1冊絵本を紹介しています◡̈

『みんな ちきゅうの なかまたち』

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イングリット&ディーター・シューベルト
よこやまかずこ 訳

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今日は「地球の日」だそうです。

地球には人間以外の生き物がたくさん住んでいますが、ともすれば人間はそれを忘れがち。
つい人間中心の考え方となってしまいます。

ですが、地球は決して人間だけのものではない。
動物、植物、土、水、空気...ありとあらゆるものが地球に存在しています。
そしてそれらが皆公平に存在しているからこそ、地球のバランスはうまく保たれているのだと思います。

環境破壊が叫ばれてもう随分と年月を重ねていますが、人間の作り上げた文明の機器はますます地球を痛めつけています。

改めて地球に生きるいち存在として、地球に住む仲間たちのことを考えてみるのもまた、いいかもしれませんね。

この絵本には、地球に住む様々な生き物が描かれています。

たまごから産まれる動物や水辺で生きる生き物、土の中で生活する生き物。

寒い地域、暑い地域、それぞれに住む生き物や、一生の間に姿形を変える生き物なんて視点でも描かれています。

様々な生き物を網羅している科学絵本としても十分楽しめます。

そして、きちんと弱肉強食の世界も描いてあります。
食べたり食べられたりしながら、地球のバランスを保っている。
死んだ動物は他の動物の餌にもなります。
そうしてまた、新しい命が生まれます。

この絵本を読むと、どの命も線で繋がっていることを感じます。

「うまれてきた どうぶつは、みんな いつかは しんでいきます。
そして、いつも どこかで また あたらしい いのちが うまれています。」

動物であろうが、昆虫であろうが、皆同じ。
地球に生きる生き物として、それぞれの役割を果たしながら生きているのだと改めて教えられる様な気がします。

この絵本には、人間は出てきません。
人間だけが、このバランスの保たれたサイクルから抜け出している様に感じてしまいます。

人間が生きやすいように、人間のためだけの世界を作り上げてきてしまった。
その歪みは、様々な形で現れてくるのだと感じます。

文明を全て手放すことはもうできないと思います。
ですが、自分たちが地球の一員であり、決して特別なんかではないということ。
そんなことを、こういった日に改めて胸にとどてなければと思います。

まるで図鑑のように動物がたくさん登場するので、動物好きな子には特にオススメの1冊です。


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【275】『みんな ちきゅうの なかまたち』
イングリット&ディーター・シューベルト
よこやまかずこ 訳
光村教育図書 1998/10


160422
ayumi◡̈⃝