さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『はっきょい畑場所』

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かがくいひろし

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昨日は「穀雨」でしたね。
恵みの雨という言葉がしっくりくる日。
春の雨は作物にとっては恵みの雨となるということで、この時期の雨には様々な名前がつけられています。

この時期に農作業を始めることも多いそうで、冬の間は寂しかった田畑も、これから青々とした風景を見せてくれると思います。

ということで、今日はこんな面白い畑の絵本をご紹介させてもらいます。

作者は『だるまさんが』 - さんじのえほん。でお馴染みのかがくいひろしさん。
タイトルの『はっきょい畑場所』からして、かがくいさんワールドを期待できる1冊です。

大相撲、畑場所の千秋楽。
試合は4回戦が終わり、残すところ3試合となっています。

たまね錦(たまねぎ)とにんじ若(にんじん)の試合は、たまね錦の皮がむけたことでにんじ若が滑りたまね錦の勝ち!

他にもきゅう竜(きゅうり)となすび里(なすび)の試合、すい海(すいか)とだいこの嵐(だいこん)の横綱試合は手に汗握る(?)展開に。

なんともほのぼのとした笑いのある畑場所です。

最後のほっこりしたあたたかさは、かがくいさんの人柄をよく表している様に思います。

かがくいさんの絵本は、ほのぼのとした笑いが特徴です。
赤ちゃんから大人まで、どんな時でもくすっと笑わせてくれる。
こんな優しい笑いを描けるのは、後にも先にもかがくいさんだけの様な気がします。

先日の熊本地震
避難生活が続く中、天気の崩れがまた深刻です。
何の力にもならないかもしれないけれど、今日は熊本産の茄子を沢山買いました。
連日の雨が、更に深刻な被害をもたらさないことを祈るしかありません。

畑場所の活躍が見れる様に、今年も田畑にとっての恵みの雨が優しく降ることを願います。


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【274】『はっきょい畑場所』
かがくいひろし
講談社 2008/08


160421
ayumi◡̈⃝