さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『ゆきだるま』

f:id:a_oyatsu:20160124222544j:image

........................✍

今日、西日本では記録的な寒さ、大雪を観測したそうですね。

わたしの住む地域は全く降っていませんでしたが、朝、母から真っ白になった地元の写メが送られて来ました。

その後、父と母とで作ったゆきだるま達の写メが。
なかなか可愛らしいゆきだるまと、どう見てもホラーなゆきだるま。笑
定年間近の大人が何してるやら、ですが、息子は喜んで見ていたので良かったです。

今日はきっと色んな所で、様々なゆきだるまが出来ていたでしょうね。

今日紹介させてもらう絵本は、ゆきだるまと言えば、の大定番です。
もしかしたらキャラクターだけは知っていて、でもその絵本は読んだことない方も多いかもしれません。

スノーマンでお馴染みの彼の絵本です。

今日の絵本は、『ゆきだるま』です。

『さむがりやのサンタ』や『風が吹くとき』などが有名ですが、漫画の様なコマ割りで進んでいく絵本を手掛けられています。

この『ゆきだるま』も同じく、沢山のコマ割りで描かれています。
そして、文字は一切ありません。

大人になってこの絵本を開いた時、「あれ?この絵本、文章なかったんだ!」と衝撃を受けました。
読んだ記憶はかすかにあって、そのストーリーも何となく覚えていました。文章がなくても、それだけ物語がこの絵本から溢れていた証拠でしょうね。

細かいコマ割りで描かれているからこそ、細部まで物語が浮かび上がってきます。

自分が作ったゆきだるまと、一夜の冒険をする男の子。
それは子どもなら誰しも憧れる、夢の様な世界です。

今日ゆきだるまを作った子ども達は、きっと心のどこかでこの『ゆきだるま』の世界を夢見てると思います。

勿論、ゆきだるまなので、お別れの時だって必ず来ます。
夢から覚めた朝、晴れた空の下に急いで向かう男の子。
ラストはちょっぴり、切ない思いに駆られます。

文字がない分何歳からでも楽しめると思いますが、このストーリーがわかるのは少し大きくなってからかな?
2歳の息子は、ただただ眺めて楽しんでいます。

文字がないので、洋書版の『The snowman』を選んでもいいかもしれませんね。

ゆきだるまを作った日は、是非親子でこの夢の世界を堪能してもらえたらと思います。


........................✎

【184】『ゆきだるま』
評論社 1978/10

今日地元の母から送られて来たゆきだるまの中に、幼馴染の家のものもあり、それが到底ゆきだるまとは言えない代物で笑わせてもらいました。笑

とっても田舎の地元。
子ども達はみんな大人になって出ていて、ゆきだるまを喜ぶ様な小さな子どもはいないにも関わらず、せっせとゆきだるまを作って喜ぶと大の大人達。笑

平和だなぁと、しみじみ思いました。笑


160124
ayumi◡̈⃝