さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『できたよ できたよ』

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とくながまり
みやざわはるこ

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我が家の息子はマイペースです。
特に運動面では、歩き出すのも走り出すのもゆっくりでした。笑

そんな息子、ずっとジャンプの練習をしていたものの、両足が地面から離れず。
ですが今日、初めて!両足離してのジャンプに成功しました!

...と言っても、わたしの介助ありですが。笑

それでも息子はとっても嬉しかったみたいで、頑張って何度もジャンプしていました。
そんな息子の姿が、わたしも嬉しかったです。

成長は人それぞれ。
息子には息子のペースがあって、いくら親でもそれを変えることはできない。
できるのは、ちょっと手を添えてあげることくらい。

赤ちゃんの頃から体格が他の子と全然違ってとってもビックだった息子。笑
お喋りし出したのも比較的遅かったし、オムツも取れてないし、お箸もまだまだ使えません。

育児書や育児雑誌なんかだと、いつ頃にこれができて、身体の大きさはこれくらいで、なんて平均が書いてありますが、気にしても仕方ないと、目安にはしても気にすることはしなくなりました。

ジャンプができなくて屈伸になってしまう愛らしい姿。
何で出来ないのか育児書やネットと睨めっこするよりも、その姿を目に焼き付けたいと、そう思っています。

それでもやっぱり、子どもの「できた!」は親として嬉しいし、本人もできなかったことができる様になることは嬉しいですよね。

今日紹介させてもらう絵本は、そんな、子どもの「できた!」が沢山詰まっている1冊です。

今日の絵本は、『できたよ できたよ』です。

できたよ できたよ うさぎとび
うさぎさんに なって ぴょん ぴょん ぴょん ぴょん

できたよ できたよ はしる はしる
とんぼさんに なって すい すい すい

できたよ できたよ よこよこあるき
かにさんになって ちょき ちょき ちょっきん

保育園の園長先生である作者のとくながまりさん。
実際に子ども達を見て、その子達をモデルにした絵本を多数手がけられています。

この絵本の子ども達も、こうして様々なことができる様になり、その姿は小さな子どもそのものです。

この絵本を読んだ子ども達は、自分と似ているその姿に自分を重ねて読むかもしれないし、自分もできるかな?と真似をするかもしれない。
限りなく子どもの目線で描かれているので、読み手の子ども達も自己投影しやすいと思います。

でも、やっぱり成長は人それぞれ。
横歩きが出来る子もいれば、苦手な子もいる。

ちょっと苦手そうな子も、そのままの姿を描いてくれています。
得意な子は笑顔でずんずん進んでいるし、苦手な子は不安そうな顔でなかなかついていけません。

その姿がちゃんと描かれているので、わたしはこの絵本を安心して子どもに手渡せます。

できることは楽しいし、できたら嬉しい。
動物の真似っこをして遊ぶのも、とっても楽しそう。

でも、ほら、見て。
この子はまだちょっと苦手みたいだね。
自分のペースで大丈夫なんだよ。
ゆっくり、できる様になれたらいいね。

そんな風に、この絵本は子どもに語りかけてくれる様な気がします。

ゆっくりでも大丈夫だよ。
ちゃんと見守っているからね。

わたしもこの絵本を開くと、自然とそんな気持ちになれます。

「ゆうちゃんは○さい」というシリーズで出ているこの絵本。
他にも様々な子どもの成長発達の場面を、飾らずそのままの姿で描いてくれている素敵なシリーズです。

年齢には囚われずに、今のお子さんにぴったりのものを是非探してみて下さい。

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【182】『できたよ できたよ』
とくながまり
みやざわはるこ
アリス館 1997/11

今日は我が家に初めてのお友達が遊びに来てくれました◡̈*✧

同い年の息子ちゃん。
一緒に絵本を読んだり、トーマスで遊んだり、時には取り合いをしてみたり。

ふと見てみたら、2人で果樹園ゲームというアナログゲームを取り出して、ちゃーんとルール通りに遊んでいました!これにはびっくり!

ここでもまたひとつ、子どもの成長を垣間見ることができました◡̈♡


160122
ayumi◡̈⃝