さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『てぶくろが いっぱい』

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フローレンス・スロボドキン 文
ルイス・スロボドキン 絵

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今日、京都のわたしの住む辺りで初雪が降りました❄︎
丁度自転車を漕いでる時に、冷たいものが頬に触れ、あれ?と思ったら目の前にどんどん白い雪が!

息子に「ほら、雪!雪だよー!」とテンション高く伝えるものの、息子はきょとん。笑
わたしの方が子どもみたいでした。笑

丁度昨日、主人の提案で息子のてぶくろを初めて買ったところ。
タイミングが良くてよかったです。

そんな今日紹介させてもらう絵本は、こちら。
とても寒い1日でしたが、この絵本を読むとほっこりあたたかくなります。

今日の絵本は、『てぶくろがいっぱい』です。

双子のネッドとドニーは、お揃いの赤いてぶくろを持っています。
ある日、ドニーのてぶくろが片方なくなっていることに気付きました。

きっとお友達のジェイニーの家に忘れてきたんだ。ジェイニーの家に行って探すも、見つかりません。
ですが、後からジェイニーが見つけて届けてくれました。

次の日、お隣のブラウンさんが家へ訪ねて来ます。

「ふたごちゃんが、あかい てぶくろを さがしてるって きいたもので。」

ブラウンさんが持ってきたのは、2人のてぶくろにそっくりな赤いてぶくろ。

一応預かりますが、午後、学校から帰って来たネッドは、なんとてぶくろを3つも持っていたのです!

「せんせいが わたしてくれたの。ドニーか ぼくのだろうって」

こうして双子がてぶくろをなくした噂は街中に広がり、次から次へと赤いてぶくろが2人の家へ届きます。
でもこれらは、2人のものではありません。
きっと無くした人は困っています。
一体どうしたらいいのでしょう?

そんな時、ネッドがとてもいい案を思い付いたのです。

隣近所との関係が希薄になってると言われる現代ですが、このお話を読むと、街中が家族の様な関係のあたたかさに羨ましさを感じます。

ネッドとドニーは、きっと街のみんなの「ふたごちゃん」なんでしょうね。

そんな風に親戚や家族だけでなく、様々な人に見守られて育ってきた2人だからこそ、自然と周りのことを考えられる優しい心が育っているのだと思います。

2人の家に集まったてぶくろは、こんな張り紙と共に家の裏庭のものほしロープに綺麗に並ぶことになります。

「あかい てぶくろを なくした ひとへ。うちの うらにわを のぞいてみて ください。」

寒い冬にあたたかな人と人との繋がりを感じることのできる、優しいお話です。

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【179】『てぶくろが いっぱい』
フローレンス・スロボドキン 文
ルイス・スロボドキン 絵
三原泉 訳
偕成社 2008/11

息子のてぶくろですが、本当なら息子の年齢なら指のないてぶくろがはめやすいのですが、いかんせん手がとても大きな息子なので、まさかの入るものがなく。笑

仕方なく対象年齢5歳からのゆびあり手袋を買いました´◡`;

やっぱりはめるのは大変ですが、息子の好きな「おやゆびねむれ、さしゆびも〜♩」とわらべうたと一緒にゆっくりはめてあげています。

このてぶくろがぴったりになる頃には、もうボロボロになってそうです´◡`;笑


160119
ayumi◡̈⃝