さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 駆け出しの絵本講師、1日1冊絵本を紹介しています◡̈

『森のプレゼント』

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ローラ・インガルス・ワイルダー
安野光雅 訳・絵

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本屋さんの絵本新刊コーナーはいつもくまなくチェックするのですが、季節柄新刊コーナーもクリスマス絵本で賑わっていますね。

今年は何冊か新刊絵本を購入しましたが、個人的になかなか豊作で嬉しい限りです。

今日紹介させてもらう絵本も、見た瞬間「わー!ほんとにー!?」とテンションが上がりました。
好きな方はとっても好きだと思います。

今日紹介させてもらう絵本は、『森のプレゼント』です。

作者はローラ・インガルス・ワイルダー。この作者名でぴんときた方、そうです。
この絵本、『大草原の小さな家』の中の一章を再訳して、絵本にしたものになります。

そして訳、絵はあの安野光雅さん。
どちらも個人的にとてもとても好きな作家さんなので、間違いない!と直感しました。

内容もとても素晴らしいです。
大草原の小さな家』を読まれた方はご存知だと思いますが、インガルス一家のクリスマスの1日を描いた章が絵本となっています。

小さな女の子ローラを中心として、お父さん、お母さん、姉のメアリーや従兄弟たちとの楽しいクリスマスが描かれていますが、大自然の中ならではの素敵な遊びや食べもの、そして自然の厳しさも伝わってきます。

中でも「写真ごっこ」はとても楽しそう!
切り株の上から両腕を広げて、雪の中にダイブするんです。上手にそこから抜け出せたら、そこには写真の様なくぼみができます。
子ども達は間違いなく好きな遊びでしょうね。

この絵本の中には、決して特別なクリスマスは出てきません。
お父さんはお母さんにプレゼントを作り、お母さんはみんなの為に自然に寄り添ったご馳走を用意する。
親戚が集まって子ども達は思う存分遊び、一晩寝たらサンタクロースからのプレゼント。
大人にはサンタクロースは来ないので、それぞれプレゼントを贈り合います。
プレゼントも豪華なものではないけれど、どれも相手のことを思って贈ったとても心のこもったものです。

素朴な、でも家族のあたたかさをしっかりと感じるクリスマスの1日。
素敵なプレゼントや豪華なご馳走なんてなくても、それが何よりの幸せなんだと感じられる作品です。

とても素敵な絵本ですが、残念なことに、帯にもあとがきにもこの作品が『大草原の小さな家』に描かれたものだという記述がありません。
敢えてそうしてるのかな?
1度でも読んでいる方はすぐにぴんとくるかもしれませんが、作品に触れていないと、家族構成やそれぞれの登場人物の人柄がすんなりと入って来ず、最初は少し読みにくいかもしれません。

もしよければ、『大草原の小さな家』も併せて読んでいただけたらと思います。
より作品が深まると思います。

文章量もしっかりとあるので、大人の方の読み物としてもオススメです。
お子さんには是非、お母さんが少しずつ読み進めてあげていって欲しいと思います。

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【148】『森のプレゼント』
ローラ・インガルス・ワイルダー
安野光雅 訳・絵

今日は1日、わたしは学びの日でした。
先日、ことばの力に関する本を読んだのですが、よりことばの力を大事にしなければと感じました。

早くから文字が読めること、数字が読めること、お勉強ができること、そんなに特別なことではないと思います。
小学校に上がればいくらでも学べる。それよりも今しか出来ないことを家庭でしっかりと伝えなければと感じました。

子どもはとても賢いです。文字だって教えたらすぐに吸収すると思います。それだけ色んなことを吸収できる力を持っています。
でも小さな子どもは、お勉強よりもっと大切なことを吸収しなければならないと思います。
文字が読めて、計算ができて、1番安心するのは多分親だと感じます。

結果が目に見えると安心する。子育ては目に見えないものです。だから、その気持ちもとてもよくわかります。

でも、焦らないで。急がないで。
手を繋ぎながら子どもの側にいれる時期は、今だけです。

今を大切に。今を生きる子どもと一緒に、大人も焦らず、今を生きて欲しいと思います。


151219
ayumi◡̈⃝