さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『いっしょに うたって!』『いっぱい うたって!』

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いっぱいうたって!―たのしいうたの本 』
真島節子 絵

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最近、息子の寝かしつけに活躍しているのが「歌絵本」です。
このBlogにもたまに登場していますが、歌絵本を読みながら、というより歌いながら、眠りにつくのが日課になっています。

というのも、歌絵本って、しっかり最初から最後まで歌うと結構な時間を要するんですよね。
勿論最初から順に歌わなくてもいいのですが、息子は絵本の歌の順番を覚えてしまっているので、飛ばしたり途中から...というのは許されず。笑

ということで、時間の余裕があるときはその場で読みますが、息子が歌絵本を持って来たら、「夜寝る時にお布団で読もうね」と言っています。

元々子守唄で寝るのが我が家のスタイルだったので、歌絵本を寝る前に...はわたしと息子に合っている様な気がします。

ということで、今日紹介させてもらう絵本は、最近息子のお気に入りの歌絵本。
以前、『あがりめ さがりめ』というわらべうた絵本を紹介させてもらいましたが、その姉妹編です。

今日の絵本は、『いっしょに うたって!』『いっぱい うたって!』です。

真島節子さんの日本の伝統的な色遣いやモダンな雰囲気が印象的なこの2冊。
手を繋いでお散歩をする時、お布団の中で眠る前、季節の行事の前などの、日々の生活の中に歌があれば...そう願って作られたそうです。

『いっしょに うたって!』が刊行された3年後に、『いっぱい うたって!』が発売されました。

どちらも、所謂ロングセラーの歌を集めて、歌にぴったりな真島節子さんの絵と共に掲載されています。

『いっしょに うたって!』には、「山の音楽家」から始まり、「かわいい かくれんぼ」「うさぎと かめ」「どんぐりころころ」「あめふりくまのこ」など、とても有名で小さなお子さんから楽しめるものから、「一年生になったら」「大きな古時計」など、小学生くらいのお子さんでも馴染みあるしっかりとした歌も載っています。

『いっぱい うたって!』の方にも「おはながわらった」「ふしぎなポケット」「森のくまさん」の様な有名な歌から、「一寸法師」「月の砂漠」「ちいさい秋みつけた」などのちょっとクラシカルな歌まで網羅されています。

そしてどちらにも、季節に合った歌も載っているので、一年中活躍してくれると思います。

読み比べてみて、より好きな1冊を選んでみてもいいと思います。

絵本にも世代を超えて読み継がれていく名作がありますが、歌も同じだとあとがきにありました。

「くつが鳴る」なんかは、息子はわたしの祖母、息子にとっては曾祖母に教えてもらっていました。
今ではお散歩する時に欠かせない歌になっています。

人と人との繋がりが薄くなっているといわれている現代。
核家族も増え、近所付き合いも昔に比べたらとても少ないと思います。

でも、一曲の懐かしい童謡が、何世代にも渡る家族を繋げてくれることもあります。
こういった現代だからこそ、童謡やわらべうたの力を再度信じてみる必要があるのでは...と感じます。

TVやCDをつけたら、音楽はいくらでも流れてきます。
この絵本に掲載されている歌も、CDを探せばきっと簡単に見つかり、スイッチひとつでお手軽に聞けると思います。

でもそれだけではなく、是非お母さんの声で、子ども達に歌を伝えていってあげて欲しいと思います。
絵本と同じ様に歌も、どんな時に、どんな空気の中で聞いたのか、歌ったのか、それがとても大切なんじゃないか...と思うからです。

多少音程がずれていても、歌詞が間違っていても、お母さんが自分の為だけに歌ってくれた歌は、子どもにとってとても大切なものになると思います。
少なくともわたしはそう信じて、そして何より自分も楽しいので、音痴ながら笑 息子にはわたしの声で歌を聞かせています。

絵本が親子のコミュニケーションの為にある様に、歌も親子のコミュニケーションのひとつであって欲しいと、そう思います。

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【142】『いっしょに うたって!』
真島節子 絵
こぐま社 2000/03
『いっぱい うたって!』
真島節子 絵
こぐま社 2003/10

と、何だか偉そうな事を語ってしまいましたが笑 わたしも母親初心者、正直何が正しいのかなんてわかっていません。

息子もまだ2歳。
絵本の読み聞かせや歌が、これからどう息子に影響していくのかもわかりません。

先人達の知恵を借り、周りの意見を聞いて、何より息子の反応や成長を見ながら日々試行錯誤で進めている子育て。

あたたかな心と生きる知恵をしっかりと持った大人になって欲しい。
その思いはぶれることなく、わたしも母親として日々成長していかなきゃなと思います。


151213
ayumi◡̈⃝