さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 駆け出しの絵本講師、1日1冊絵本を紹介しています◡̈

『サンタクロースのおてつだい』

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ロリ・エベルト 文
ペール・ブライハーゲン 写真
なかがわちひろ 訳

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昨日から一気に寒さを増した京都ですが、今日は外を自転車で漕いでいたら「ダウンが欲しい!」と切実に思うくらいの寒さでした。笑

昼からはお天気も下り坂。
また明日から一段と、寒さが増しそうです。

久しぶりの肌につんとくる寒さを感じ、「冬が来るんだなぁ」と実感しました。
今年は秋が長かったから、尚更そう思うのかもしれません。

クリスマスまで1ヶ月をきり、そろそろ本格的にサンタさんも始動しないと...。
あぁ、でも年賀状も、年末の大掃除も...師走も目前、バタバタする日々が目に見えてます。笑

さて、そんな今日は、クリスマス絵本を1冊紹介させて下さい。
忙しいサンタさんのお手伝いをしようとしてくれる、女の子のお話です。

今日の絵本は、『サンタクロースのおてつだい』です。

寒い寒い北の国に住むオンヤの夢は、サンタクロースのおてつだいをすることでした。

もうじきクリスマス。
オンヤは窓の外を見て、つぶやきます。

「そうだ、サンタクロースに あいにいこう。おてつだいを しますって いいにいこう」

こうしてオンヤの大冒険が始まります。

オンヤは無事、サンタクロースに会えるのでしょうか?

表紙を見てもらったらわかる様に、この絵本は写真絵本です。

雪深い森を進むオンヤ。
途中で動物たちが手助けをしてくれます。

そのひとつひとつが本物の写真。
オンヤが馬に乗っていたり、しろくまと寄り添っていたり。

これは本当にあったことなの?
大人でもつい、そう思ってしまいます。

そして美しい、雄大な自然。

真っ白い雪の世界、巨大な氷、夜空に光るオーロラ。
どれも息を呑むほど美しい。
子ども達に、限りなく本物に近いサンタクロースの住む場所を見せてあげられると思います。

この絵本、ひとつの家族が作り上げたものです。

絵本の主役オンヤの母親が文章を手がけ、写真家の父が写真を手がけています。
写真家の父親は、主に南極大陸グリーンランド、北極などの地方を撮影しているそうで、この美しい写真達にも納得です。

大人はこの絵本を、ひとつの写真集、アートとしても楽しめると思います。

小さな子ども達は単純にその写真の美しさや動物たちとの触れ合いを楽しめると思いますし、もう少し大きくなって、「サンタクロースって本当にいるの?」と言い出したら、是非この絵本を一緒に読んでみて欲しいと思います。

写真は真実です。
どうやって撮影したのかな?なんて思うのは、野暮な大人。
是非この真実に、大人も童心にかえってどっぷりと浸かってみて欲しいと思います。

わたしは、子ども達にはできるだけ長く、サンタクロースを信じていて欲しいと思っています。
オンヤは最後に、「ゆめだったのかな」とつぶやきます。
いつかはオンヤと同じ様に、子ども達もサンタクロースの夢から覚める時がきます。
でも、「ほんとだったのかな」という気持ちもまた、心のどこかにずっと留めておいて欲しいとも思います。

この絵本は、サンタクロースの世界を「ほんとだったのかな」と、いつまでも夢見させてくれる、素敵な1冊です。

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【124】『サンタクロースのおてつだい』
ロリ・エベルト 文
ペール・ブライハーゲン 写真
なかがわちひろ 訳

大人はこの絵本を写真集、アートとしても楽しめると書きましたが、なんと言ってもこのオンヤの可愛らしさ!

真っ赤なとんがり帽子に真っ赤なほっぺで、一生懸命に旅をするオンヤは、本当に愛らしいです。

クリスマスの用意をするシーンでは、本場のクリスマスが垣間見れます。

そんなところもまた、写真絵本の魅力だなぁと感じます。

絵本は絵である事が大切だという意見もありますが、個人的には写真絵本というジャンル、とても好きです♡


151125
ayumi◡̈⃝