さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『かさ』

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太田大八

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今日は朝から雨です。

昨日の夜も久々に土砂降りで、雨の音がよく響いていました。

雨の日に雨の絵本を紹介するのがだんだん定番化されていますが笑 、今日も例に違わず、雨の絵本を紹介させて下さい。

今日の絵本は、『かさ』です。

雨の日は、世界が白黒。
そんな中、女の子の赤い傘が目立ちます。

女の子は長い黒い傘を持って、よく降る雨の中を楽しそうに歩いていきます。

川をのぞいて、あひるの親子を眺めてみたり。

ドーナツ屋さんの美味しそうな香りに誘われてみたり。

お人形展の展示では、お気に入りのお人形を見つけたのかな?

雨の降りしきる世界の中で、女の子の小さな冒険が流れていきます。

黒い傘を持って向かった場所は、駅。
駅にはお父さんが、女の子のお迎えを待っています。

帰りは赤い傘は畳まれて、お父さんと一緒に大きな黒い傘をさして歩きます。

手土産に、ドーナツの箱を持って。

この絵本、文字は全くありません。

でも絵本を開くだけで、雨の音、街の声、女の子のワクワクした足取りが鮮明に聞こえてきます。

この絵本の主役は赤い傘の女の子ですが、街中を行く人たちそれぞれのストーリーを想像するのもまた楽しいです。

様々なお話を想像できるのも、文字のない絵本の特権です。
そしてこの絵本の様に、自然とストーリーが浮かび上がってくる...そんな絵本こそが、本当に良質な絵本だと感じます。

どこかレトロモダンな雰囲気の太田大八さんの絵は、大人が見ても楽しめると思います。

雨の日は親子でこんな絵本を眺めながら、それぞれ見つけたストーリーをお話するのも楽しそうですね。

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【117】『かさ』
太田大八
文研出版  2005/02

よく、子育てをしながらどうやって自分の本を読む時間を作っているのか聞いていただくことがあるのですが、息子が寝ている時間以外でも、息子が1人で遊んだり手が少し離れている時間は、本を開くことが多いです。

子どもが本を好きになる1番手っ取り早い方法は、親が本を読むことだと勝手に思っています。笑

子どもは親の行動をよく見ているし、真似をしたがります。

親がテレビばかり見ていたら子どもも見るだろうし、スマホばかり触っていたらスマホに興味を示すと思います。

同じ様に、親が本を読む姿を子どもに見せていたら、子どもも自然と本に興味を示すと思っています。

子どもの前でテレビを見たり、スマホばかり触る事のない様に意識はしていますが、本に関してはそういう理由で敢えて読んでいる姿を隠さない様にしています。

それがいい事なのかどうなのかは、息子もまだ2歳なのでわかりませんが笑 、何か弊害を感じない限りはそのスタイルは続けていこうかなと思います。

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ここ数日何かと忙しかったのですが、ようやくひと段落しました´◡`;

今日は雨だったのでお義母さんがランチに誘って下さり、息子もお出かけができて楽しそうでした♩


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ayumi◡̈⃝