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さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 駆け出しの絵本講師、1日1冊絵本を紹介しています◡̈

『きかんしゃ やえもん』

乗り物絵本 日本の名作 岩波の子どもの本

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今日は鉄道の日。日本で初めて鉄道が開通した日だそうです。

わたしは地元が遠いので帰省の際はいつも新幹線ですが、それでも2時間と少しで帰る事ができるので、改めて日本の鉄道の技術に感謝せずにはいられません。

今日紹介させてもらう絵本は、おそらく日本で1番古い機関車の絵本だと思います。

初版は1959年。とても長い間読まれている絵本です。

今日の絵本は、『きかんしゃ やえもん』です。

きかんしゃのやえもんは、田舎のまちの小さな機関庫にいました。

長い間働いてきたので、もう車体もボロボロ。
たいへん歳を取って、くたびれてしまっています。

都会には色んな列車がいます。
やえもんと違い、綺麗で新しい列車達です。

やえもんは石炭ばかり食べている自分が恥ずかしくなります。
都会の列車達にはバカにされ、笑われて、とうとうやえもんは怒って黒い煙と赤い火の粉を吐き出しながら走ってしまいます。

すると、その火の粉が田んぼに写ってしまったものだからさぁ大変。
お百姓さん達はかんかんに怒り、やえもんを、つぶしてしまえ!と騒ぎ出します。

やえもんはくず鉄になってしまうのでしょうか......?

「しゃっ しゃっ しゃっ しゃっ しゃくだ しゃくだ しゃくだ......」

「ぷっすん、ぷっすん、ぷっすん、ぷっすん......」

やえもんの音はリズミカルで言葉遊びの様にもなっていて、物語のテンポを良くしてくれています。

起承転結のしっかりとしている物語構成は、さすが岩波の子どもの本。
時代背景も決して新しいものではありませんが、古臭さは不思議と感じません。

お顔のついた機関車は、さしずめ日本版トーマスの様で、きっと男の子は大好きだと思います。

派手な色遣いでもなく決して目立つ様な絵本ではありませんが、今も昔も変わらず愛され続けているやえもん。

時代を超えて愛される、不朽の名作だと思います。

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【82】『きかんしゃ やえもん』
岩波書店 1959/12

岩波書店から刊行されている「岩波の子どもの本」は、日本の絵本の原点とも言えます。

今や日本の絵本には欠かせない存在の福音館書店。その創設に関わっている松居直さんも、ぐりとぐらの中川李枝子さんも、皆この「岩波の子どもの本」を愛読されていたとのことです。

『きかんしゃ やえもん』は日本の作品ですが、『ちいさいおうち』や『ひとまねこざる』『ちびくろさんぼ』など、外国の優れた作品も積極的に刊行されています。

編集長は石井桃子さん。
日本の児童文学には欠かせない方です。

日本の絵本文化のはじまりとも言えるこのシリーズ。
これからも長く子ども達に愛され続けて欲しいと思います。

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今日はとっても珍しく、息子がお家でお昼寝をしてくれています!

ここぞとばかりにコーヒーと本を携えて休憩。
読書の秋。皆さんはどんな本を読まれますか?

読みたい本や絵本もまだまだ沢山あります。
1日好きな事をしていいよと言われたら、間違いなくお家で誰にも邪魔をされずに読書をします。笑

皆さんも秋の読書を是非、楽しんで下さいね◡̈♩


151014
ayumi◡̈⃝