さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『いろいろバス』


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いろいろバス 』

tupera tupera


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tupera tuperaさんの絵本の魅力は、内容やしかけ、デザイン性にもありますが、その色遣いにもたっぷり詰まっています。


子どもだけでなく、大人も楽しくなる様なカラフルな色遣い。

ダークな色遣いの絵本でさえ、tupera tuperaさんの絵本は明るい気持ちになるから不思議です。


今日は、そんなtupera tuperaさんの色の魅力が全開のこの絵本を紹介させて下さい。


今日の絵本は、『いろいろバス』です。


あかいバスやみどりのバス、カラフルなバス達が次々とやって来ます。


あかいバスには、ゴロゴロトマトがおりてきて、にゅるりとタコが乗ってきたり。


きいろいバスには、ふんわりおむれつがおりてきて、きらきらほしが乗ってきたり。


個性的な色の仲間達が、乗降車をしていきます。


繰り返しのテンポが良いので、小さな子どもでも入り込めると思います。


そしてこの絵本の最大の魅力は、ラストの終点のシーン。


いろいろバスがやって来て、いろいろみんながおりてきます。


ページいっぱいに描かれた「いろいろみんな」。どこに何が描かれているのか探すのも、楽しいです。


ずっとシルエットだった運転手さんが最後に出て来たり、タイヤの模様がひとつひとつ違ったりと、tuperaさんらしい細かい仕掛けも嬉しい1冊。


例え白黒であっても良い絵本は沢山あります。

ですが、カラフルな絵本は自然と気持ちが明るくなります。


tupera tuperaさんの絵本が老若男女問わず人気のある秘訣は、そんなところにもあるのではないかと思います。


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【67】『いろいろバス』

tupera tupera

大日本図書 2013/06


絵本には、その子にとっての「旬」の様な時期があります。

季節の絵本も勿論「旬」の絵本ですが、それとはまた違う、子どもがその絵本に1番興味を示す時期が、それに当たります。


絵本には対象年齢がよく書かれていますが、個人的にはそこまで意識しなくても良いと思っています。


勿論わたしも参考程度にはしますが、何歳からと書いてあるからその年齢でないと読めない事もないし、逆にその年齢なのに子どもが興味を示さないからと言って、無理に読ませる必要もないと思います。


子どもが今何に興味を持っていて、どんな事が好きなのか。

対象年齢より、案外その方が絵本選びの参考になったりします。


この絵本も、息子はきっと好きだろうと思いつつ、何故か手に取るきっかけがなくて最近我が家に仲間入りした1冊です。


案の定息子のお気に入りになりましたが、やっぱりもう少し早くお迎えしてもよかったなぁと思いました。


子どもの興味感心を逃さずに、子どもにとっての旬の絵本を与えてあげたいなぁと思います。


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今日はいよいよ帰省の最終日。

と言っても、結局明日の朝一まで延びたのですが(´◡`;)笑


安定の親友と遊び、お散歩をして、最後の一日を楽しみたいと思います♡



150929

ayumi◡̈⃝