さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 駆け出しの絵本講師、1日1冊絵本を紹介しています◡̈

『セーラーとペッカ、町へいく』

 

 

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セーラーとペッカ、町へいく 』

ヨックム・ノードストリューム 作

菱木晃子 訳

 

........................✍

 

絵本は出会いだと思います。

 

その時の気分や立場、興味感心などで、手に取る絵本は変わってきます。

 

たまたまふらっと立ち寄った書店で素敵な出会いがあるかもしれないし、探していた絵本に思わぬ所で出会えたりもします。

 

そう、先日わたし、ずっとずっと恋い焦がれていた絵本にとうとう出会えました。

 

絶版となってしまってるこの絵本。古本屋さん、絵本専門店、様々な所で探していましたがなかなか出会えませんでした。

 

が。なんと我が家から近い本屋さんの絵本コーナーに、平然と並んでいたのです。笑

 

灯台下暗し。正に、そんな言葉がぴったりでした。

 

今日はそんな、運命の彼を紹介させて下さい。笑

 

今日の絵本は、『セーラーとペッカ、町へいく』です。

 

ある朝セーラーが服を着ようとすると、セーターがなくなっていました。

 

新聞を読んでいた犬のペッカに聞いても、知らないと言う。仕方なく上半身は裸のまま、町へ新しいものを買いに出かけます。

 

ペッカも丁度髪を切りたかったんだと、喜んでついてきます。

 

...と、ここまで説明しただけでも、つっこみたくなる所が満載ですよね。笑

 

犬なのに新聞?

犬なのに散髪?

え、上半身裸でセーター買いに行くの?セーター着る季節でしょ?寒いって!

 

でもそんなの序の口。

車で出かけようとしたら、車から真っ黒い煙が出てきたり、途中で泣いてるピエロに遭遇したり、何だかはちゃめちゃのまま町へ向かいます。

 

でもセーラーもペッカも、「ま、こんなこともあるさ」と言わんばかりの平然さ。

これがまた面白い。

 

町へ出てからも、ペッカは1人で散髪へ向かうし、セーラーもついでにタトゥーを入れて帰ろうと言い出したり、どこまでもマイペースです。

 

絵の雰囲気、お話の流れ、まるで小学生が描いたかの様なコマ割り。

そのどれもが、センス抜群です。

凄く上手いわけじゃないのに、上手い。

出てくるキャラクターに味がある。

みんな自由で面白い。

 

作者は絵本作家ではありません。現代美術作家として活躍されていて、彼の絵本作品はこの「セーラーとペッカ」シリーズのみです。

 

わたしはこの絵本を、『クリエイターおすすめの絵本650冊』というムック本で知りました。(玄光社 2015/07初版発行)

クリエイターがすすめる絵本というのがまた普通の選書とは違って面白いムック本なのですが、そこで多くのクリエイターが好きだと言っていたのが『セーラーとペッカ、町へいく』でした。

 

どんな絵本なんだ?とずっと気になっていたのですが、実際読んで、「成る程!」と頷きました。

目を見張る展開があるわけでもない、セーラーとペッカの何気ない一日。

でもそれが、こんなに面白い。

わたしは決してセンスがいいわけではありませんが、これは「センスがいい絵本」だというのはよくわかります。

 

自由で、ちょっとおかしくて、でも最高にクールでかっこいい。

 

子どもに「良い絵本だよ!」と手渡す絵本とはまた少し違いますが、単純に声に出して読んでけたけたと笑える絵本です。

 

大人が読んでも面白い。

もし手に取る機会があれば是非、そのちょっぴりへんてこでオシャレな世界を堪能してみて下さい。

 

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【37】『セーラーとペッカ、町へいく』

ヨックム・ノードストリューム 作

菱木晃子 訳

偕成社 2007/04

 

今回オススメだと紹介させてもらいましたが、残念ながらこの絵本は絶版となってしまっています。

 

絶版とは、もう出版社が新しく刷っていないという事なので、簡単には手に入りにくくなってしまっています。

 

そんな絵本を紹介するのもどうかなとは思いましたが、これは「セーラーとペッカシリーズ」として合わせて5冊出ている内の1冊です。

残りの4冊はまだ普通に売られているので、手に入りやすいと思います。

セーラーとペッカというキャラクター自体にとても魅力があるので、他のシリーズを手に取るきっかけになればと、今回絶版絵本ですが紹介させてもらいました。

 

絵本は本当によく絶版となります。

どの本にも「奥付け」というものがありますが、そこを見てもらえたら、初版が何年で今は何刷目なのかがわかります。

 

この『セーラーとペッカ、町へいく』は、わたしの手元にあるもので言えば、2008年5月2刷とあり、それ以降刷られていません。

 

売れなければ版を重ねる事はできません。

絵本の新刊は沢山出ていますが、初版で消えてしまう絵本も珍しくはありません。

 

「あれ、この絵本もう絶版なの!?」ということもよくあります。

絶版となってしまったら、普通の書店には流通しなくなるので、本当に手に入りにくくなってしまいます。

 

絵本も一期一会。

出会った時がその時なのかもしれませんね。

 

ちなみに絶版絵本でも、絶対に売られていないわけではありません。

古本で探す手もありますし、大型書店に置いてある事は珍しいですが、絵本専門店に行けば置いてあることもたまにあります。

 

Amazonなどのネットで「品切れ」「在庫切れ」となっていれば、絶版の可能性が高いです。

 

また、手に入らなくても図書館にはあることも多いので、読むことは可能だと思います。

 

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この絵本との出会いはびっくりでした。

ほんとによく行ってる近所の本屋さん。

何で今まで気付かなかったんだろう...。笑

 

知り合いの方もこの絵本を探されていたので他にも在庫はあるか聞いてみたのですが、やはりこの1冊しかなく、絶版なので出版社から取り寄せもできないと言われました。

 

絶版となってしまっては、本当に手に入りにくくなります。

良い絵本なのに...と思う事もしばしば。

 

出版業界は、なかなか厳しいです。

 

昨日も今日も雨☂

昨日は主人の弟が実家に帰っていたので、夜はおばあちゃん家に遊びに行って来ました◡̈

今日も夜お邪魔する予定です。

息子の相手をしてくれるので、感謝感謝です◡̈♥︎

 

 

150830

ayumi◡̈⃝