さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 駆け出しの絵本講師、1日1冊絵本を紹介しています◡̈

『ゆめ にこにこ』

 

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ゆめ にこにこ 』

柳原良平

 

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柳原良平さんがお亡くなりになられました。

享年84歳。「アンクルトリス」で有名なイラストレーターですが、絵本も良いものを沢山世に残してくれました。

 

今日の絵本は紹介してしまいましたが、柳原さんの訃報を今朝知り、やはりこの絵本は今日紹介しておきたいと思い、連投させてもらいます。

 

ご紹介させてもらう絵本は、『ゆめ にこにこ』 です。

 

かお じゃぶじゃぶ

はみがき ごしごし

ごはん かみかみ

ぎゅうにゅう ごくごく

 

朝の風景が、1ページに1つずつ、柳原さんならではのお顔と一緒に描かれています。

 

一日の流れを絵本にしたものなのかな?と思いますが、この絵本はもっと壮大です。

 

はなびら ひらひら

 

なみ ざぶんざぶん

 

あめ ざーざー

 

おちば かさかさ

 

そう、日本の四季や自然を、音と共に紹介してくれているのです。

 

1歳に満たない赤ちゃんはまだ、日本の四季を経験していません。

 

それでもこの絵本を読むことによって、まず「音」を感じる事が出来ます。

 

この絵本を読んで聞かせてもらっていた赤ちゃんは、実際に四季を経験する時に、きっと「音」も一緒に感じ取る事ができると思います。

 

難しい絵本ではありません。

柳原さんのとてもわかりやすくはっきりした絵柄は、小さな子どもにも見やすいです。

 

そして可愛いお顔がついているので、自然をより、身近に感じられると思います。

 

柳原さんの絵本では、『かおかお どんなかお』がファーストブックや赤ちゃんへのオススメ絵本としてよく紹介されています。

 

勿論『かおかお どんなかお』もとても良く出来ている素晴らしい絵本です。

息子も随分とお世話になっています。

 

それに加えてこの絵本も、わたしは自信をもって赤ちゃんへの絵本にオススメします。

 

勿論赤ちゃんから楽しめるというだけで、もう少し大きくなったお子さんにもオススメです。

2歳になる息子も今朝は、この絵本を繰り返し読みました。

 

タイトルにもありますが、最後はこんな風に終わります。

 

 

おねんね すやすや

ゆめ にこにこ

 

 

柳原良平さんのご冥福を、お祈り致します。

 

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【27】『ゆめ にこにこ』

柳原良平

こぐま社 1998/03

 

柳原良平さんは、1931年に東京で生まれました。

東京美術大学卒業後、現在の「サントリー」である壽屋に入社。

本当は海運会社専属の画家になりたかった程、船が大好きだったそうです。

『のりもの いっぱい』や『あっ!』など、船を扱った絵本も描かれています。

 

有名なのはやっぱり、サントリーハイボールのCMキャラクターである「アンクルトリス」ですよね。

柳原さんの描くちょっとレトロな雰囲気のキャラクター達は、大人もファンが多いです。

 

柳原さんの描く絵本に出てくるものには、みんな可愛い顔がついています。

野菜にも、乗り物にも、太陽にも、雲にも。

『おうちの ともだち』という絵本がありますが、柳原さんの描く絵はみんな、子ども達の友達になるんでしょうね。

 

赤ちゃんから大人まで、幅広い世代に愛された方でした。

 

沢山の素敵な絵本を、ありがとうございました。

 

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また1人、一時代を築いてくれた方が亡くなられました。

 

1970年代〜80年代辺りは、素晴らしい絵本が沢山出版されています。

 

福音館書店の黄金期でもありますし、今尚日本で1番売れている絵本『いない いない ばぁ』が出版されたのもその時代です。

 

松谷みよ子さんも今年、お亡くなりになられました。

 

日本の絵本の基礎を作って下さった方々。

その想いをしっかりと引継ぎ、子ども達に本当に良い絵本を残していかなければならない。

 

素晴らしい方々の訃報を聞く度に、改めてそう胸に刻み、背筋を伸ばさなければという思いに駆られます。

 

 

150820

ayumi