『トマトさん』
田中清代
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夏が終わる前にどうしても紹介しておきたいこの絵本。
2歳のトマト大好きな息子も今、はまっている1冊です。
今日紹介させてもらう絵本は、『トマトさん』です。
まずはこの表紙のインパクト!
横長の表紙いっぱいに、トマトさんのどアップ!
一度見たら忘れられません。
とっても暑い夏。
こんなに暑くちゃひからびちまうと、ミニトマト達やとかげ達は小川にぽっちゃんと水浴びに。
でもトマトさんは体が重くて動けません。
とうとう目からあまいにおいの涙がぽろり。
ちょっぴり癖のあるトマトさんですが、憎めない可愛らしさがあります。
ようやく小川に入れたトマトさんの気持ち良さそうなこと!
ページいっぱいの、いや、むしろはみ出してしまってるトマトさんの表情が、その気持ち良さを物語っています。
読んでいる方も、暑さが和らぐような気がします。
そしてこの絵本、擬音がとても素敵なんです。
真っ赤に熟れたトマトさんが「どった」と落ちたり。
暑くてたまらなくなったトマトさんは、まぶたを「しんなりと」閉じてあまいにおいの涙を落としたり。
トマトさんが水の中を「ぶくぶく ぷっくり」「とっぷん とっぷん」泳いだり。
その擬音だけで、トマトさんの重量感や気持ち、周りの空気が伝わってくるかの様です。
暑い夏。
トマトさん達と一緒に、少しだけ涼しい気持ちになれるオススメの1冊です。
トマト好きのお子さんには勿論、トマトが苦手という子にも、トマトを身近に感じてもらえるかもしれませんね。
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【26】『トマトさん』
田中清代
福音館書店 2006/07
野菜を扱っている絵本も沢山ありますね。
この絵本の様に擬人化されているものも沢山ありますし、リアルな野菜が描かれているもの、野菜が具材として描かれているもの、昔話なんかにも、野菜はよく出て来ます。
子どもは食べ物の絵本が大好きです。
食べることは子どもにとって、ともすれば大人よりも身近であり、大切なんでしょう。
この絵本の様に物語になっているものは2歳くらいからでないと難しいかもしれませんが、平山和子さんの『くだもの』等は、小さな赤ちゃんから食べ物を身近に感じられると思います。
食べることは生きることの基本。
絵本を通して、沢山の野菜や果物に触れて、生きる基本をしっかりと伝えていきたいですね。
また食べ物の絵本も沢山、紹介させて下さい。
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今日は朝から雨です。
今日の雨は止みそうにないので、一日お家で遊ぶことになりそうだなぁ。
べたつく湿気は気持ちいいものではないですが、雨のお陰で幾分か涼しくなってきています。
夏がそろそろ終わるなぁ。
150820
ayumi◡̈⃝