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さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 駆け出しの絵本講師、1日1冊絵本を紹介しています◡̈

『うみ ざざざ』

夏の絵本 海の絵本

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『うみ ざざざ』

東直子

木内達朗 絵


........................✍

 

今日海に行く予定だった我が家。
一昨日の夜から、息子が発熱です。

 

一時保育が来週から始まることもあり、ここ数日バタバタしてたからなぁ。


一時保育はあくまでわたしの仕事の都合。勿論息子にとってもいい経験になることは間違いないのだけど、振り回してごめんね、という気持ちです。

 

高熱の割にいつもすこぶる元気な息子。
昨日も9度からあるのに、朝から元気いっぱいでした。
今日は平熱に下がったものの、海はお預け。

 

海はまた今度、行こうね。

 

と言うことで、今日は海の絵本を1冊紹介させて下さい。

 

春夏秋冬、それぞれの季節の音を描いてくれているシリーズ。
夏は、海の音を子ども目線で描いた1冊となっています。

 

海の波に、ひとつひとつ表情があるのがポイント。
シリーズ通して、景色に表情があります。
気付いた子どもはきっと喜ぶと思います。

 

青い海と黄色い浮輪。赤いすいかにカニ達。
色のコントラストも綺麗です。

 

音を表す言葉だけでなく、どのページも言葉のリズムがとても心地よく、読み手も嬉しい絵本です。

 

自然の音。大人は何気なく言葉に変換してしまいますが、初めてその音を耳にした子ども達は大人が想像しない言葉で表現したりします。
それもまた面白い。

 

このシリーズを読むと、「こんな音もあったんだなぁ」と改めて感じます。

 

海に行く前に、そして行った後に、また読みたい1冊です。


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【】『うみ ざざざ』
東直子
木内達朗 絵
くもん出版 2012/06


160724
ayumi◡̈⃝

【お知らせ】絵本講座「ちいさな絵本のじかん。」

お知らせ

 

「ちいさな絵本のじかん。」がはじまります◡̈

 

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8月、京都宇治のおもちゃ屋さん「キッズいわきぱふ」さんにて、絵本講座【ちいさな絵本のじかん。】の開催が決定しました♡

キッズいわきぱふさんは、わたしの大好きなお店のひとつ。
選び抜かれたおもちゃやアナログゲーム、そして絵本達。
靴を脱いで上がる店内は、子ども達が安心しておもちゃや絵本を堪能できる様に工夫されています。


そんな素敵なお店での絵本講座。
わたしもとっても楽しみです♡


毎回季節やテーマに沿った絵本を紹介しつつ、「絵本のある子育て」「親子で楽しむ絵本の時間」のちょっとした工夫やポイントをお話させていただく予定です。


わたしも勿論沢山の絵本を持って行きますが、ぱふさんでも講座内容に因んだ絵本コーナーを作って頂けたりもするので、気になる絵本はその場で手に取って見ていただくことができます♡


今回の講座はありがたいことに、定期開催の予定です。
初回は8月。毎月1回の予定です。
以下、初回の詳細です。


【ちいさな絵本のじかん。】
開催日時☆8月26日(金)10時30分〜11時30分
場所☆キッズいわきぱふ 3階(JR宇治駅より徒歩4分 京阪宇治駅より徒歩6分)
参加費☆大人1人500円
テーマ『おつきさまとまんまる絵本』『絵本の選び方とは』


8月ももう終わりの時期なので、9月に向けてお月様の絵本や、お月様の「まる」に因んで「まる」の出てくる絵本を色々紹介したいと思います。


そして「絵本の選び方」。沢山ある絵本の中から、どんな絵本を選べばいいのか。ちょっとした工夫や絵本の分類をお話させていただく予定です。

勿論、お子様連れ大歓迎です♡
あくまで大人の方に向けてのお話にはなりますが、講座終了後には絵本を親子で楽しむ時間も取らせていただけたらと思っています。
何より、キッズいわきぱふさんはお子さんも存分に楽しめるお店なので!
是非ご一緒に、お越しください。

お申し込みはコメント欄、もしくは
3jinoehon.a@gmail.com
までお願い致します。
また、ご不明点や質問なども気軽に連絡いただけたらと思います◡̈

 

「さんじのえほん。」主宰

絵本講師 ayumi◡̈⃝

 

 

『じどうしゃ博物館』

乗り物絵本

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じどうしゃ博物館 (みるずかん・かんじるずかん―銀の本) 』


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絵本と図鑑はまた種類が違うものですが、絵本の中にも「図鑑」に近いものがあります。
でもあくまで「絵本」なので、ひとつひとつ絵で描かれていて、写真とはまた違う魅力を感じることができます。

 

そんな「図鑑」絵本でも、自動車好きにはたまらない1冊がこちら。
『じどうしゃ博物館』というタイトルからして、センスが溢れています。

 

自動車の歴史を振り返りながら、現代の自動車への変遷を描いたこちらの絵本。
最初は牛車や人力自動車から始まっているところが本格的です。

 

蒸気で走っていた自動車からガソリンへ。
レーシングカーやスポーツカーの変遷も描かれています。

 

ひとつひとつがとてもリアルで綺麗な絵で描かれていて、それがどこの国でいつ作られたものなのかも細かく記載されているので、見る人の知的好奇心をくすぐります。

 

図鑑の様にも見れますが、ページの流れに自動車の歴史というストーリーがあるので、絵本として親子でちゃんと楽しめるのが魅力的。

 

最後は働く車も描かれているので、乗り物好きな子にもたまらない1冊となっています。

 

「図鑑ばかりで絵本を読まない」という声は、特に乗り物好きな男の子のお母さんからよく聞こえてきます。
好きなものがあるのはとっても素敵なこと。是非「好き」を追い求めて欲しいところですが、やはり絵本も楽しんで欲しい。

 

そんな時には、こんな「図鑑絵本」から入ってみるのもオススメです。

 

山本忠敬さんやかこさとしさんも、素敵な図鑑絵本を沢山描かれているので、是非お気に入りのものを探してみて下さい。


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【339】『ずかんライブラリー じどうしゃ博物館』
真田勇夫 絵
高島鎮雄 文
福音館書店 1992/05


160625
ayumi◡̈⃝

『しりたがりやの ふくろうぼうや』

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しりたがりやの ふくろうぼうや (児童図書館・絵本の部屋) 』


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最近の息子は、「あれ何期」です。


目に入ったものはとりあえず全て「あれなに?」。


朝新聞を読むわたしの傍、目に付いた写真を全て指差し、「これだれ?」「これどこ?」「これなに?」。

 

いつかは、新聞に載っていたオバマ大統領を指差し「これだれ?」「オバマ大統領」「オバマ大統領ってなに?」「とっても偉い人」「オバマ大統領はどこにいるの?」「アメリカ」という会話をしたからか、街中でオバマ大統領らしき人物が写っていたポスター?チラシ?を指差し、「あ!アメリカや!かーさん、あれアメリカやで!」...。

 

知的好奇心の塊の子どもはとっても面白いですが、ひとつひとつ相手をしていたらそれはもう疲れます。


「なんやろなぁ?」なんて適当な返事をしたものなら、「なんやろなぁってすぐに言わないで!」とお叱りを受けてしまうのですから。笑

 

そんな息子の今にぴったりな絵本を見つけました。
タイトルからして正に今の息子。『しりたがりやのふくろうぼうや』です。

 

すくろうのぼうやは、とにかく何でも知りたがります。
夜になると、星の数や空の高さ、波の数、海の深さ...何でも知りたがり、かあさんに尋ねます。

 

かあさんはその度に、「かぞえてごらん。」「たしかめてごらん。」とぼうやに優しく言います。

 

星の数、空の高さ、ふくろうのぼうやは自分で確かめようとします。でも、もちろんきりがありません。

 

そうしてぼうやは、「たくさん」「とっても」という概念を、体感していくのです。

 

目に見えない愛情の深さも、「たくさん」を自ら体感したぼうやは、しっかりと感じ取ります。
かあさんが大好きだという気持ち。そして、かあさんも同じ気持ちだということを。

 

子どもにとって、自ら体験して感じ、学んだことが何よりも力になります。


でもつい、答えを知っている大人は近道をしてしまいがちです。


わたしもつい、聞かれると答えてしまうことが多いです。

 

でもこのふくろうのかあさんは違います。
答えをちゃんと子どもに導き出させようとする。そして必ず、その姿を見守り待ってあげています。


そんなお母さんの姿があるからこそ、子どもは全力で疑問に立ち向かえる。ふくろうのかあさんは、こう在るべきという母親の姿を示してくれています。

 

わたしもこう在りたいと思うと同時に、こんな風に子どもに愛情を伝えてあげたいと、そう感じました。

 

しりたがりやの息子に、今読んであげたい1冊です。


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【338】『しりたがりやの ふくろうぼうや』
M・サラー 作
D・ビースナー 絵
せなあいこ 訳
評論社 1992/09

 

160624
ayumi◡̈⃝

『ぼくの おじいちゃん』

くまの絵本 おじいちゃん・おばあちゃんの絵本

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ぼくのおじいちゃん 』


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おじいちゃん、おばあちゃんを描いた絵本も数多くあります。

自分の事を無条件に可愛がってくれる存在。
子どもにとって、おじいちゃんやおばあちゃんはやっぱり特別ですよね。

 

中には生と死を取り扱った絵本もあるので、まだ幼い息子に読んであげる「おじいちゃん、おばあちゃんの絵本」を探していましたが、とても愛らしい、素敵な絵本を見つけました。

 

くまの子どもとおじいちゃんの関係を描いたこちらの作品。

 

おじいちゃんと一緒なら空も飛べる。おじいちゃんの話す冒険ストーリーはぼくをわくわくさせる。ぼくはおじいちゃんが大好きです。

 

でも、少し物忘れが多くなってきたおじいちゃん。
たまにぼくがわからなくなってしまいます。

 

それでも大丈夫。
ぼくがしっかりと覚えているから。

 

物語の中でよくおじいちゃんと子どもは対等に描かれます。
まるで友達の様な関係の2人。
だからこそ、おじいちゃんの愛と同じくらい、子どももまたおじいちゃんに純粋な愛を与えているのだと感じます。

 

絵本から「見守ってもらえる安心感」が伝わることは、子どもにとってとても大切なことです。
同時に、自分が大切な人を守る気持ち。愛おしむ気持ち。
そんなことも、この絵本からそっと伝わる気がします。

 

小さなお子さんは大好きなおじいちゃんが描かれている作品として楽しめますし、少し大きくなってきたら、「老い」ということがどういうことなのか、考えるきっかけにもなると思います。

 

おじいちゃんのことが大好きなお子さんは勿論。
おじいちゃん、おばあちゃんに読んでもらう絵本としてもオススメです。

 

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【337】『ぼくの おじいちゃん』
マルタ・アルテス 作
よしいかずみ 訳
BL出版 2014/09

 

160623
ayumi◡̈⃝

『ねんねだよ、ちびかいじゅう!』

おやすみなさいの絵本 お父さんの絵本

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ねんねだよ、ちびかいじゅう! 』


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子どもは天使。寝顔を見るとよく思いますが、元気に大暴れする子ども達はさながら「かいじゅう」の様。

 

特に夜、テンションの上がりきったままなかなか眠りについてくれない日なんかは...正に「ちびかいじゅう」。

 

そんな「あるある」な姿をお父さんと子どもの会話でとても愉快に描いているこの絵本。

タイトルも正に、『ねんねだよ、ちびかいじゅう!』です。

 

ちびかいじゅうはなかなか寝ようとしません。

ベッドの上で暴れてみたり、トイレに無駄に長く座ってみたり、喉が渇いたと叫んでみたり...。

お父さんも半分怒っている様ですが、それでも愛のある言葉でこのちびかいじゅうに付き合います。

 

昨日紹介させてもらった『おやすみなさい くまくん』のお父さんは正に理想の姿でしたが、こちらのお父さんは何だか親近感が湧くというか、とても身近に感じてしまいます。

 

そしてこのちびかいじゅう!
「うちの子だ!」と思われる方もきっと多いと思います。

我が家も正に、「うちの子だ!」。笑
息子もきっと自分と重ねて読めると思いますし、親もこのお父さんにすっかり感情移入してしまいます。

 

お父さんが言う「ちびかいじゅう」には、とっても愛があります。
くまのプーさん』でクリストファーロビンがプーのことを「ばっかなくまのやつ!」と言う様な、そんな可愛くて仕方ないという愛。

 

我が家のちびかいじゅう。振り回されても、やっぱり可愛くて仕方ありません。


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【336】『ねんねだよ、ちびかいじゅう!』
マリオ・ラモ 絵・文
原三枝 訳
平凡社 2003/01


160622
ayumi◡̈⃝

『おやすみなさい くまくん』

くまの絵本 お父さんの絵本 おやすみなさいの絵本

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『おやすみなさい くまくん』

パッツィ・スキャリー 作

リチャード・スキャリー 絵

木坂涼


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先日、リチャード・スキャリーの新刊絵本『うさぎのニコラス』を紹介させてもらいましたが、こちらもリチャード・スキャリーの絵本です。

スキャリーおじさんシリーズでも有名な作者ですが、彼が描く動物達は世界中で愛されています。

 

こちらの絵本は、くまくん親子が主人公。
もう寝る時間ですが、くまくんはまだ寝たくありません。
お父さんの肩車でベッドへ向かいますが、なかなか肩から降りようとしないのです。

 

そこで考えたお父さん。
お父さんはくまくんの遊びに、少し付き合うことに決めました。

 

「おやおや? ゆめを みているのかな?」

 

そう言ってくまくんを探し始めるお父さん。
くまくんが肩に乗っている事をすっかり忘れたかの様な口ぶりです。

 

お母さんにもそっとウインクをし、この遊びを伝えるお父さん。

 

家中を探し回りながら、肩の上のくまくんはくすくすとご満悦です。

 

とにかくお父さんの対応がとっても素敵。
寝ない子どもを前に、なかなかこんな対応はできません。

 

でも一度受け入れてもらえた子どもは、後はすんなりと納得したりするものです。

 

「ぼく うまく かくれてたでしょ?
だ〜れも ぼくを みつけられなかったんだよね?」

 

とっても満足そうなくまくんは、お父さんに抱えられてちゃんとベッドへ向かいます。

 

「寝なさい!」と押し付けるのではなく、子どもをしっかり満足させてからベッドへ向かわせる。
どんなことでも、きっと子どもは「受け入れてもらえた」と感じられたらちゃんと納得するものだと思います。

 

子どもの子どもらしさをそのまま受け入れること。
そんなことを、大人にもそっと教えてくれる絵本です。

 

勿論子ども達はくまくんに自分を置き換えて、くすくす楽しめると思います。

おやすみなさいの絵本、こんな絵本もまたオススメです。


........................✎

 

【335】『おやすみなさい くまくん』
パッツィ・スキャリー 作
リチャード・スキャリー 絵
木坂涼
好学社 2015/12


160621
ayumi◡̈⃝